エンジニアがフリーランスとなる際、十分な貯金を持っておくことは不安を軽減し、新たなキャリアに集中するために重要となる。独立前にどれくらいの貯金を準備すれば安心となるかだが、まず事前に月々の生活費を算出するところから始めると良い。それにより最低限、生活していくために必要なお金がいくらか分かる。
その上で、少なくとも6ヶ月分の生活費に相当する貯金を確保すべきだ。フリーランスは仕事量と収入が直結しており、病気や事故などにより仕事ができなくなると収入もなくなってしまう。有給休暇や労災など、仕事ができなくなったときの保障がないことを重々理解し、そうしたもしもに備えて貯金をしておくことが大切なのだ。
また、心の余裕を持って仕事に集中できるように、十分な貯金を持つことも重要だ。目標額を高く設定しすぎてしまうと、無理をしてしまい体や心にストレスを抱えてしまいかねない。そのため、目標設定の際にはストレスなくキャリアを構築できるレベルの貯金を目指すと良い。
ある程度、将来の収入を予測できるのなら、その点も考慮に入れると良いだろう。フリーランスのエンジニアの仕事は、とりわけ初期の頃は仕事の獲得に奔走することとなり、収入に変動が出やすい。それを考慮して、収入が上振れた時は、その収入に応じて貯金に回すと、より安心感が増すだろう。
フリーランスになる前にどれくらいの貯金が必要かは個人の状況や目標により異なるが、最低でも半年分の生活費、より安心を確保するのなら1年分以上の貯金を目指すと良いだろう。計画的な貯金は、独立後の生活を安定させ、新たなキャリアに集中するために欠かせないので、しっかりと備えることが大切だ。